近畿生コン関連団体労使懇談会
●春闘の経過報告 3月に労使合意●
4月17日、学働館で関西生コン関連労働組合連合会(労組連)と生コン関連団体との懇談会が開催された。
大阪兵庫生コン経営者会は今春闘の経過を報告。春闘は3月中に決着し、経済要求3点セットについては昨年実績で合意したこと、また、制度・政策要求についても昨年実績を踏襲する結果となったことを報告した。さらに、大阪広域協組の動向については、本年4月から生コン価格(標準)が21000円に改定されていることが報告された。
●産別潰しと闘う港湾労働者たち●
全港湾大阪支部樋口委員長は、4月14日から16日未明にかけて全国規模でストライキを決行したことを報告した。そのなかで、ストライキに至った背景には大資本による「産業別運動潰し」があり、それは関生支部に仕掛けられてきたものと同様であることを指摘した。
具体的には、港湾運送事業者の集まりである日本港運協会が労使協定を無視し、産業別賃金制度(最低賃金)の協定化を「独占禁止法に触れる」として拒否して中労委の斡旋をもかたくなに拒み続けたことから、やむにやまれずストライキに立ち上がったと説明。産業別運動を守り、発展させるために闘い抜くとの決意を語った。
●傲慢な広域協組 止めぬ違法行為●
関生支部武洋一書記長は、大阪広域協組の傲慢さが頂点に達しており、いまだに違法・不当な労働組合潰しを行っていることを厳しく批判。また、近畿各地の生コン業界で「エサに群がるハイエナ」のように一部執行部が生コン工場を買い漁っていると指摘した。
そして、「連帯系」とレッテルを貼った企業に対して関生支部組合員の排除を強要すると同時に会計帳簿の開示や銀行口座の公表を迫るなど越権行為を繰り返していると批判した。
●今必要なことは「6項目」の実践●
さらに、「現在の事態を予見して15年1月の段階で大阪広域協組に対して『6項目』を提起した」と述べた。
6項目とは「①労働組合との協力関係の構築、②執行部は協同組合の品位を汚す行為を慎むこと、③役職を利用した私的利益の誘導を慎むこと、④労使関係の安定が業界安定の道であり、生コン経営者会に全社加入すること、⑤労使の協力関係が基本方針であると内外に発表すること、⑥生コンの原価構成でミキサー・バラセメント・ダンプなどの費用を考慮すること」である。
関生支部は「6項目」を大阪広域協組に提起し続けてきたが、協組側は自らの醜い本性を隠蔽するために「関生支部は犯罪集団だ」とデマを叫び、協議会(建交労・生コン産労・UAゼンセン・レディ労組)やレイシスト集団を使った関生支部潰しに狂奔していると指摘。「大阪広域協組がやっていることは協同組合の理念に反している」と痛烈に批判した。
【 くさり5月号より 】